めくるめくお灸の世界へ〜西宮市の女性専門鍼灸院〜

かつて私が師事していた鍼灸の先生が京都にいるのですが。

その先生のところで修行していた頃、私はまだアシスタントで人様に鍼を打つことは許されなかった。

アシスタント業務の中に、施術前に行うフットマッサージがあり、それは私のパートだった。

 

「彼女」は私が通った専門学校の後輩。

色んなところに鍼灸施術を受けに行く一貫で師匠の鍼灸院にも足を運んでくれたようだった。その時フットマッサージを担当したのが私で。

 

修行の3年目あたりの頃、うつ病を患ったせいで実際その頃のことを思い出そうとしてもとても断片的にしか記憶が残っておらず(生来、私は記憶力だけは長けているにもかかわらず、そこだけは記憶がゴッソリ抜け落ちている)。

けれど、そのフットマッサージの光景はとても鮮明に覚えていて。

 

マッサージ中、彼女が照れくさそうに…「いつか私が鍼灸師として一人前になったらご褒美に蘭さんとお酒が飲みたいです」と言ってくれ、

(ん？師匠じゃなくて私？)とハテナだったから強く記憶に刻まれていたのだと思う。

 

そこからFacebookでずっとひっそり彼女を追いかけていた。

 

師匠やその後に属した妊産婦専門鍼灸院で学んだ事のコピーしか出来ない私なんかより、彼女はよっぽど独創的かつ自分の好き！を大切に行動できている鍼灸師で素敵だなぁ、と思っていた。

 

彼女はお灸LOVEが高じて、自分でよもぎを大量に採取し天日干しして、スリコギでスリスリや煎じたりしてセルフもくざお灸を作ることもしてしまえる人。

 

なかなかこの便利な時代には特に逸材すぎる！スゲー！とずっと思っていた。

 

つづく…